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2016.06.10

wedding photographer

「私もそこそこ、うまく撮れるようになったかなあ〜」

 

と思っていた頃、

 

「娘はこんなことしない。」

と、新婦のお母様から指摘を受けたことがあった。

 

その写真は、私がメイク中に指示をしたものだった。

 

当時、その写真を撮ることは、
マニュアルに入れていたくらい、自分にとっては普通のこと。

 

ご指摘を受けたその時も、
素直に受け入れてはいなかった気がする。

 

ただその記憶はずーっと残った。

 

 

なんでその写真を撮ったのか?

本当にその写真を二人が欲しいのか?

 

 

その一件がきっかけというわけでもないけれど

当日本当に起こったこと以外を撮ることに、

私、という人間によって、コントロールされた写真に、

強く違和感を感じるようになった。

 

 

なんで嘘を撮ってるんだろう。

私が本当にいいと思えるグッとくる写真は、

やっぱり私が直接的に指示をしたものではなく、

本当に訪れる、ふとした瞬間の美しさにある。

 

 

そんな写真をより多く撮ってくるのが、

今の私が目指したい、

wedding photographerです。

 

 

ちょっとだけ意思のある空気のような存在で写真を撮りたい。

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いろんなwedding photographerがいます。

どのフォトグラファーも、それぞれのアイディアや主義を持って撮影しています。

そのどれも間違いはなくって、

被写体が喜んでくれさえすれば、

全てが”正解”

 

 

最近仲良くなったBARのママの口癖。

“正解”

 

 

私にとっては、やっぱり

結婚写真はドキュメンタリーであることがとても魅力的。