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2017.03.12

東京にいる私が感じた311

311の深夜のツイート。

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寝る前に、サイクリングすることを決めていた様子。

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地震の時、私は六本木の新国立美術館にいた。

体感では、船のように左右前後に3メートルくらい美術館の床が大きく動いている感じ。

私は頭上を確認しながらかがんで揺れがおさまるのを待った。

地震が起きている最中にも、

駆け足で出口に向かう人たちが居て、

狭い出口あたりは、圧迫で怪我をする人が出そうなくらい

危険な光景が見えた。

美術館を出た後も、過去感じたことのない、街の異様な光景。

渋谷駅周辺は人で溢れかえっていた。

情報はツイッターで得ていたが、

ドンキホーテーのテレビで、

電車が止まっていること、地元の石油コンビナートの爆発と津波の報道を見て、

改めて事の大きさに気づく。

246を歩く群衆となった帰宅難民を横目に

たまたま自転車で外出していた私は

東京で大震災が起きたら、

自転車も盗られたりする可能性も出てきそうだ。

と、地震も怖いが、人も怖い、と思ってしまった。

その後のスーパーコンビニの食料買い占めも然り。

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東京都は2015年、

“東京防災”という

避難場所や緊急時の対処法などを記した黄色い冊子を、全世帯に配布。

人が無知であり、

人が不安になることで起きる、

無意味な事故や災害も多くある気がしていて、

震災で起きる被害はもちろんのこと、

われがわれが、となる人間の行動も(自分も含め)怖い。

東京に住んでいると特に、

何もかもが揃っていて、不便を感じることなど、ほぼ無い。

もし東京で大震災が起きたとしたら、

被災する人口が他の都市の比較にならない。

そしてその被災者を救うための色々が、人口に対して間に合うわけが無い。

判断するのは自分。

人のせいになどしても何も起きない。

私も避難道具は、6年前に用意したまま放置。

最悪を、最小限に抑えるためにも、

人に迷惑をかけないためにも、

そして冷静さを欠かないよう、

異常な密集地に住んでいる東京人は、

最低限の知識を身につける義務があると思う。

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度々メディアに取り上げられる、近い未来に起きると首都直下型地震に関して

イメージをしている東京人はどれだけいるだろうか。

1年前に行った、国際展示場前駅から徒歩5分ほどの場所にある

防災体験学習施設

地震のことを考える良い機会になるので、

お休みの日に家族や友人、近しい人たちと行くことをオススメしたい。

photographer SHAR