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2018.02.25

平和の祭典

オリンピック17日間、

ストーカーのごとく、テレビを見て選手を知ってはネットで検索しまくる日々を過ごしました。

イラスト:きしらたけゆき

 

オリンピックはひじょーーーーーに奥深いです。

閉会式はビール片手に見ていましたが、オリンピアンたちが、満面の笑みで歩くのを見て、

とてもハッピーな光景だと思いました。

 

今回の平昌オリンピックの一番の感動シーンは、

スピードスケート女子の小平奈緒選手が500mで金メダルを獲得したのちのwinning runの際に、

韓国で銀メダルをとった、ライバルの選手と抱き合ってrunしていたシーンです。

写真:朝日新聞digitalから引用

 

 

一人の人間同士、尊敬しあい深いコミュニケーションを生んでいる光景。

そして、それは本人たちだけのことではなく、それを見る人たちの心をも動かしました。

心も体も極限まで追求した選手たちだからこそ、ただ見ているだけの私たちにも伝わる。

 

オリンピックは別名「平和の祭典」

 

まだまだ、国絡みで多くの問題を抱えているのも感じますが、

平和の祭典としてのオリンピックを、

これから先もっともっと質の高いものにしていくべきだと思いました。

 

オリンピックでしか見なかった競技も、

今度スポーツ観戦してみたいと思いましたし、そんな形で自分も貢献したい!

 

 

先日、ある試写会のチケットが当たりました。

ダンガル きっと つよくなる

 

国(インド)のスポーツに対する施策の弱さから、国際大会に出ることのできなかった父親が、

娘たちにに金メダルをとらせるために家族で奮闘する物語。(実話)

※国際大会(コモンウェルスゲームスというイギリス連邦に属する国々で開催される4年に一度のオリンピックの様なもの)

 

この物語で、私が一番心に残ったのは、

父親が、娘達に国際大会で金メダルをとらせようと思った本当の理由です。

 

多少映画のネタバレにもなるので、気になる方は下記線に囲まれた部分は見ないで欲しいのですが、笑

 

——–

金メダルをとるといううことが与える、世の中へ大いなる影響力。

この物語の場合は、

「女性を下に見ている全ての人間との戦いだ」というセリフにもあるように、

インドにおける女性は、子供を生んで育てる、それだけが女性の役割であり、

社会で広く活躍する場をまだまだ与えられていない。

お父さんは、そんな娘達の未来を危惧し、

また、スポーツの力を軽視し、力を注がない国に対して、

「金メダル」を使って世の中を変えようとしたわけです。

 

銀メダルではみんな忘れる。

金メダルをとって、人々の記憶に焼きつけ、歴史を作るんだ。

そんなセリフも印象的です。

 

平昌オリンピックでも、メダルを強く意識していた選手達は、

きっとメダルを取ることと取らないことの大きな差を知っているのでしょう。

———

 

映画にも描かれていたように、

オリンピアンたちは、色々な人の想いを背負い競技に向き合っていると感じます。

 

今回出場しメダルをとった選手のみなさんのコメントからもヒシヒシと感じたのですが、

スポーツは、強くなるためには充実した環境、優秀なコーチ、遠征費など、お金がかかります。

まわりの多くの支援がないとチャンスを得ることすらできません。

 

日本で、強いチームを作るため諦めず、

地元の北海道で、資金集めからはじめた女子カーリングのLS北見のキャプテン

本橋麻里さん。情熱をもった一人の女性の行動が、今回の女子カーリングの銅メダルにつながり、

そしてその結果が、これからのカーリング界や子供達に影響を及ぼしていく。

 

 

スピードスケートの小平奈緒選手の、「大好きなスピードスケートを多くの人に知って欲しい」

というコメントも印象的。

選手達、競技後は疲れているし、インタビューどうなのよ。。と思うこともあるのですが、

選手達自身、競技や国の広告塔になっているという責任を背負い、

積極的にインタビューに応じている姿にも感動します。

 

メダルを取れなかった選手達も、自身の競技を盛り上げていくため、

またそのために支援してくれている多くの人たちの思いを背負い出場しています。

 

メダルを獲得した選手達にはJOCから報奨金(課税対象らしい。)が出ますが、

おそらくこの報奨金、ほとんどの選手が自分のためだけではなく、

競技を繁栄させるための資金として使うのではないかと思います。

 

 

本当に強いスポーツ選手は、人格者でもあり、

それはスポーツに関わらずだと思います。

 

 

オリンピアンすべての選手に、ありがとう!そしてお疲れ様でした!涙

選手の120パーセントのパフォーマスンスに勇気をもらえた17日間!

 

 

2年後、東京オリンピック。

生きている間にはもう自国開催を体感できないかもしれないです。

日本から日本人として世界に発信できる大きなチャンス。

 

小さなことでも、この”平和の祭典”に日本人としてできることをやりたい!

 

 

 

 

願わくば、撮影で関われたら最高。

 

photographer SHAR