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2016.03.10

赤い竜と土の旅人

昨日見に行った演劇、

赤い竜と土の旅人

赤い竜と土の旅人

 

数年前に撮影をさせていただいたお客様が俳優をされていて

“舞台芸術集団 地下空港”のメンバーでもあり、

お誘いいただき、地下空港の舞台を何度か見に行っていました。

 

テレビでも映画でも無い、演劇の凄さは、

やはり俳優陣と同じ空気を吸っていられること。

 

見終わった後、とても気持ちが良かったので

後から色々調べてみた。

 

以下、こちらのページより拝借。

 

“原子力ということを考えるにあたって、日本の私たちが見ている現実と、

ウェールズの人たちが見ている現実が、大きく異なっている、

あるいはウェールズの人同士でも異なっているが故に、

同じ言葉を喋っていても、理解し合うことが難しい、ということでした。

そしてそれは、日本国内も同じ悩みを抱えていることを、改めて感じました。

みなとても親切で優しい方々だからこそ、胸が苦しくなる思いを味わいました。

 演劇は、この人々の間の断絶を埋めることはできないだろうか。”

原子力発電所が新設されるウェールズ。

そのウェールズの神話にある赤い竜のお話と、

原発後の日本の人々の気持ちの断絶を題材にして作られた音楽寓話劇。

 

とのことは知らずに私は見ていて、感じたことを少し。

 

冒頭
赤い竜の役の俳優さんが
俳優陣とお客様との間にあるもの、それをどうやったら共感で埋められるか。
というセリフ(言葉は違うがそんな内容)があった。

 

同じ国にいても、近くに居る人とも、
理解し合うことが難しい。

 

原発に関わらず、色々な情報は錯綜し
ネット炎上とはよく聞くが、
リアルな人と人とが、思いを共感をして進むことが
希薄な世の中になっていると感じる。

 

空間を共有して、共感をする。
という意味で
ダンスや音楽、そして演劇は
すごいパワフルで、心が震えて、
なんて気持ちが良いのだろう、、
と昔から憧れを持っていた。

 

演劇は特に、ストーリーを奏でることが出来、
人に伝える、という手段として、
すごい力を持っているんじゃないかと今回思った。

 

自分の頭で考えて出たアイディアを表現して
それを誰かと共感して歩んでいくこと。

 

勢いを感じた。

 

演出家さんの意図とは違うかもしれないが、
私はこの演劇を見て、

人は恨みを持ったとき、また他の人を傷つけてまで
その傷を癒そうとする。

 

自分の穴を埋めるのに、別の誰かに穴をあける。

 

繰り返していていいのか?

 

そんなことも感じた。

 

 

 

写真を通して、
自分が良かれと思うアイディアを人に伝える。

 

私も、
どうやったら人に伝わりやすいか、といつも考えていて

 
今回の舞台は、刺激的でした。