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2023.02.16

経管栄養鼻チューブのテープ固定の仕方

 

子供が生まれた報告もしていないままですが、、

産前のマタニティブルーと産後うつにより1年ほどまったくblogを書く気力が無かったです。

徐々にまた溜まったネタを書いていきたいと考えていますが、まずはこれが書きたい!

我が子のこの白いテープはなんでしょう。

 

現在11ヶ月になる我が子は吐き戻しの障害があり口から栄養を取ることができないため、3ヶ月の頃から経管栄養をしています。

経管栄養に関することは、色々と書きたいことがあるのですが、
とにかく早急に書きたかったことが、鼻チューブ固定の仕方についてです。

病院である程度教わるものの、我が子の動きや鼻水で簡単に剥がれてしまう固定テープ。。。
そして剥がそうとするとなかなかチューブから剥がれないテープ。。
他の方はどのように固定しているのだろうかと調べても、情報としてあまり出てこない。。
8ヶ月間トライアンドエラーを繰り返し今、やっと我が家としては最終形が見えたかもしれない、、と思い、同じく困っているやもしれない親御さまにも共有したく、この記事を書いています。

前書きは少なめに、、まずは我が家の鼻チューブ固定の仕方をご紹介します。


 

 

 


 

テープ交換は必ず毎日一回お風呂上がりに行う

剥がれていないから大丈夫かな?と思っても、確実に張り替えた時よりも剥がれやすい状態になっていますし、肌を清潔に保つ為にも必ず毎日変えます。不潔になると赤ちゃんの肌は敏感なのですぐに荒れてしまい、二次災害が起きます。
そして少しでも剥がれたら補強などでやり過ごすのではなく、必ず付け替えます。

 


好きな映像を見せながら作業を行う

 

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赤ちゃんの意識が鼻チューブ以外にいくようにします。
好きな歌を歌いながらの時もありましたが、上ではなく少し横を向いて欲しいので、テレビを見せながら作業をするのが一番楽です。(作業する鼻の穴とは反対の方角にテレビがあると良いです。)
手は親の足の下に入れて、頭は太ももで優しく固定。
ワンオペの時はこんな感じで、夫婦で取り組める時は赤ちゃんの足を持ってもらうと良いです(我が子は床をよく蹴って動くので。。)。
なお我が子のお気に入りは、SUPER SIMPLEのこちらの映像でした。

興奮されたり大笑いされても貼りずらいので、静かな集中を得られたのがこちらの映像でした。是非お気に入りを見つけてあげてください。

 

 


準備するもの

 

●テープ

 ①鼻の際をとめるテープ&下地
②頬全体をとめるテープ&下地
③首の裏をとめるテープ
④腰や足にとめるテープ

 

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【使用しているテープ】
・①と②のテープ⇨スリーエム 高通気性撥水テープ マルチポア

水分に強くて伸縮性もあるので、顔に貼るメインのテープはこれ一択。
けれど鼻水の威力は強くこれだけでは確実に剥がれますので下地と共に使用。

・下地⇨skinix エアウォールふわり超ゼロ感覚 フィルムドレッシング
これはとっても薄くてかなり剥がれにくいです。
上に貼るテープより大きめに切ると子供に剥がされにくいです。
(肌のことを考え、パーミロール優肌を使ったことがありますがめちゃくちゃ剥がれやす
かったです)

・③と④のテープ⇨スリーエム 包帯 粘着性綿布伸縮 マルチポア
これは伸縮性が抜群で粘着力もあるので、動きの多くなる首裏と腰や足の固定で使用。
水や手で擦ったりした場合にかなり剥がれやすいので子供の手が届く場所には不向き
です。

 

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●リムーバー

3M(TM) キャビロン(TM) 皮膚用リムーバー
必ず利用するわけではないですが、お肌やチューブにテープの粘着がついて汚れてしまった時にコットンにつけて使用。

●清潔綿(精製水使用)

無理矢理剥がすと肌が傷ついてしまうので、お水でテープを湿らせています。またテープを剥がした後に、お肌を清潔に保つために優しく拭いて使用。

 

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●保湿クリーム

テープを貼る前に、お肌を保湿。

●コットン

リムーバーをつけるときや、保湿クリーム軽く拭き取るときに使用。

●赤ちゃん用爪切りバサミ

看護師さんにはリムーバーで取るよう指導されましたが、リムーバーで剥がす方が時間がかかり事故が起きそうなのと、子供の肌への負担を減らしたいので、我が家は先端の丸い赤ちゃん用爪切りバサミを使用。(リムーバーが目に入ってしまい眼科に行ったこともあるのでリムーバー恐怖症。。)
チューブを切る事故が多いとのことで、細心の注意が必要。(オペでもする気持ちで切ってます)当たり前ですが刃先を絶対に目に向けないようにする。

クレンジングも使っていましたが、石鹸で洗えないので、クレンジングをキレイに落とすことがでぎず肌荒れがひどくなってしまったので、我が家では使わず、お水でしっかり拭き取り、クリームで保湿、という方法にしました。

 


貼り方

 

 

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下地は上下分けてはる。
これは剥がすときに剥がしやすくするため。
チューブの下まで下地を貼ると、上のテープとガッツリくっついてしまうので、テープがチューブにまとわりついて剥がすときとても大変です。鼻の横は危険なのでハサミも使いたくないです。
鼻周りは、チューブが抜ける可能性があり1番剥がしづらく子供も嫌がる場所です。
剥がれにくくすることは重要ですが、剥がすときに剥がれやすくすることも重要。
突起の横2箇所に切り込みを入れる(赤線の部分)これをすることでテープが剥がれにくくなりました。

鼻水が大敵で、ここまでしてもよく剥がれる場所です。。少しでも剥がれたらすぐに替えます我が子はサイズ横5センチ弱縦3センチ弱くらい。

 

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頬の大部分を占め、チューブが引っ張られたときに最後の砦となる場所なので、
下地は上下分けずに一枚ではる。肌荒れ防止のため無駄に幅は取らず、我が家は幅2センチくらいで貼ってます。
両サイドにはチューブを誘導する切り込みを入れて剥がれにくくする。
我が子は横7センチ縦2センチくらい。
角があると剥がれやすいので、角丸に

③④

 

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手が届く場所ではないので手間がかからないようただ切るだけ(角の切り落としもしません)。我が子は幅3センチくらい。

体の動きに合わせて伸縮するように少しゆとりを作って留めます。
チューブを全てピッタリ固定てしまうと、一箇所引っ張られると場合によっては全てのチューブがズレてしまいます。何箇所か別々にテンションがかかるようにすると安心です。

以上が我が家の固定方法です。

焦って作りたくないので、家用とお出かけ用を分けて、大量に作り置きしています。

 

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あとがき

我が子は胃に栄養を入れると吐いてしまうので、胃ではなく腸までチューブが入っています。経腸栄養です。
経腸栄養の場合、チューブを親が入れることはできないので、5センチ以上抜けてしまうと、必ず緊急で病院に行かなくてはならずとにかく抜けないように日々注意をして過ごしています。(胃の場合は親御さんが入れる練習をするそうです。抜けても家で対応できるとはいえ、親御さんにとっては心身ともにとても大変な作業かと思います。。)、
更に我が子は眠くなると顔を掻く癖があり、現在は睡眠中の寝返りも激しく、親としては常にヒヤヒヤして目が離せません。

抑制もしていましたが、、
やはり親としては抑制せずに、極力自然な状態で生活させてあげたい!と思うのは当然かと思います。
その為には、とれないテープ固定が最重要、と私は思いました。
そして、毎日24時間事故が起きないようにしないといけないので、親にも負担ないようなやり方が大切だと私は考えています。

お子様によって肌の具合や顔の形、動きの癖などなど、千差万別。このやり方がはまるとは限りませんが、少しでも同じ悩みを持つご家族のアイディアの一助になれたら嬉しいです。
同じ子は1人も居ないので、我が子を守るのは看護師さんでもお医者さまでもなく、自分なんだ、と日々成長する我が子を観察し考え続ける日々は、大変だけれどもクリエイティブに満ちた幸せな日々です。

育児って本当に、育自です。

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そろそろハイハイ、、また大変だ。

 

 

こんな風にすると良いよ!
とか、皆さんの意見も是非お聞きしたいです。コメント大歓迎です。

次回は、我が家で挑戦してみた色々な抑制の仕方について書きたいと思います。

SHAR


#経管栄養 #経腸栄養 #鼻チューブ #育児は育自